ナレッジの向かう先

about Knowledge Management and Information Strategy

ナレッジマネジメントと技術広報の繋がりと目的について

私自身のお仕事のご紹介をします。
まずは、
社員同士の情報共有やナレッジの組織化、
エンジニアコミュニティと企業の関係、
技術的な企業ブランディングのありかた、
大規模カンファレンスからフラットな勉強会の運営など
「技術広報」
ナレッジマネジメント
「技術ブランディング
に関する内容からご紹介していきたいと思います。
 
およそ3年ほど前から、企業の公式活動として、
エンジニアやクリエイター向けの
・外部カンファレンスの招へいと運用支援
・自社発信のセミナー企画、開催
・日本ユーザー会主催の非営利セミナーの開催支援
・社内勉強会の制度確立とシステム化
部門別、職能別ワークショップの開催と運用
など情報共有の場の提供や、コミュニティに対しての全面支援などを
非営利に限り行っています。
 
当社のセミナールームやミーティングスペースを開放し、
セミナーの運用業務や予算を含めた支援を、
内外問わず微力ながら取り組んでいます。
 
これらの方針作りなど立ち上げから現在に至るまで、
主体的に携わってきたのは、
情報共有体制の強化と、
ナレッジの循環(SECIモデル)は組織力を高め、
技術力の強化を組織単位から行うことで基盤を固め、
その上に成立する個人単位の技術力強化は、
安定したサービスの提供と
品質の保証を社会に対して行うことができると確信していたことが
根拠にあります。
 
入社時より
「組織の生存能力(≒事業継続力)」を高め、
自身が定年を迎えてもなお栄え続ける組織にしたいという目的がありました。
 
これが企業の理念と合う形で現在まであらゆる支援を会社からいただいています。
前述の根拠は、この目的に添って成り立っています。
 
私自身は、情報やナレッジ・ノウハウが循環し、
迅速かつ正確な処理と共有がなされる組織作りは、
堅牢な城作りに通じるものがあると考えています。
名城として名高い城を訪れると、
通路、構造、配置のすべてが戦に勝ち、兵力を温存し、遠征に備える砦としての機能に
特化し、すべてが合理的に組まれていることに驚嘆します。
企業もまた、ITを活用することにより
「名城」と例えられるような組織基盤を備えることによって、
より事業の拡充や、非常事態への備えに活かされるのではないでしょうか。
 
ナレッジの組織化や、システム化は
普段、事業部を支える基盤として機能することが理想ですが、
その真価は組織が危機的状況になって初めて発揮されると予想しています。
 
一見、築城というと「守」をイメージし、経営的「攻め」とは正反対に思われがちですが、攻めるための組織作りであるため、目的は同じく攻めです。
攻めの反対は守ではなく、動かないこと、後退すること、そして無関心だと思うためです。
 
長くなりましたが、
セミナーや勉強会の支援活動は、
将来的に組織が名城となるために個人、
組織双方の成長基盤となる
文化形成と環境作りが目的になっています。
 
そして、それを社会にアピールし、オープンにすることによって
技術広報(技術ブランディング)の確立へと繋げ、
時代や需要に見合った基盤の見直しへと循環させていくことに繋がっていきます。
 

f:id:AkiORT:20160125201007j:plain